銅板転写は、銅板に絵柄を掘り、その絵を紙に写しとり、それをまた陶器に転写するという技法です。
高度な職人技術である絵付けを、比較的だれもが行えるようにするために開発された技術です。
もともと量産のために開発された技術ですが、だれが施行しても同じように仕上げることもできる反面、一手間かけることで、オリジナリティの高い表現も行える、特徴的な技法です。
転写紙と古典柄のティーポット
古典柄としては、深い青色をした呉須色のものが多く、かつてヨーロッパで流通した有機的なコーヒやディーのお皿やカップでよく使われていました。
銅板転写は、転写紙を水で陶器に貼り付けてインクを転写させます。転写する際、隅を水でぼかして、より手書き風に近づけたり、転写しを組み合わせたり、絵付けと組み合わせることで、様々な表現が可能です。
転写と絵付けを併用したもの(金色の部分は絵付け)
版を重ねることで、多色も可能。最大8版まで。
転写紙 インクを和紙で吸い取ったもの